ARC style GALLERY
40坪の平屋で叶える、ちょっと贅沢な夫婦の暮らし
三重県
Concept
幹線道路沿いの広い敷地に建つ約40坪の平屋の計画です。
ご夫婦ふたりのための家としては大型と言っても良いと思うのですが、何せモノが多いと事前に伺っておりましたこと、独立した和室やそれとは別に畳コーナー、書斎、ピアノ室、納戸と盛り沢山のリクエスト。
結果としての40坪という着地であり、やはり生活のスタイルや管理が必要なモノの量次第でお住まいになられる方の人数不問で家の大きさは様々になる訳で、その辺りの柔軟性も木造注文住宅の優れた特性のひとつと言って良いのではないかと考えます。
玄関引き戸を開けるとマット塗装された製作モノのウォルナットの扉と縦方向への動きのあるエコカラットがお迎えしてくれます。
またシューズクロークはウォークスルーになっておりますので、玄関はいつもスッキリ片づけやすい計画となっております。
リビングドア高さは2400mmで天井上吊り、また飾るのがお好きと言うお施主様の為に飾り棚を色々な部分に配させて頂いております。
また、ダイニング部分とリビング部分は天井高さに変化を付け(リビングの天井高さは3000mmです)、ひとつの空間ながら動きを出しております。こう言った遊びの要素も平屋での家づくりの楽しい要素のひとつではないでしょうか?
リビング南向き方向の1枚です。ご覧頂きたいポイントのひとつは、『必要なところに必要なだけの灯り』ということです。
また通常リビング南向き窓と言いますと定石には掃き出し窓をということも多いですが、こちらでは意図的にそうさせて頂いておりません(詳細説明は省きます)。また窓下のキャビネットはお施主様の細かなご要望にお応えするべく特注製作家具となっております。
LDKは夜景のためタイルテラスを取り囲みますように部屋が配されております。
また基本的な考えとしてはキッチンから全体が見渡せるように計画されております。
洗面化粧台はアイカ工業の天板をベースに製作しました。
大変人気が高く弊社でもご利用のお施主様の多いアイカ工業の洗面化粧台ですが、細かな部分に拘りだすと天板のみアイカ工業の製品を利用し、あとは部品の組み合わせとし、オリジナル製作の洗面化粧台というお施主様も多数おられます。
壁面のモザイクタイルは名古屋モザイクのモノです。
トイレのアクセントクロスです。こういった仕上げの壁紙の張り分けも大変面白く、結果的にとてもよくまとまったように感じております。
デザインがストライプと花柄と全然違うタイプのデザインとなりますので、施工前は慎重なる協議は勿論必要です。
こういった場合、少し柔軟にイメージし、服のコーディネートの場合に置き換えて考えていくと良いかもしれません。
こちらのケースで言いますと、例えばストライプ部分はスカートやズボン、そこに花柄の上着を合わせたみたいな感覚です。
今回ご紹介させて頂きましたのは、外観からは伺い知れない色々な方向から光と風の入る約40坪の平屋でした。平屋ならでの楽しさ、難しさ色々な部分を濃く作り込めたと自負するところであります。
現在平屋の人気は大変高く、弊社でも施工事例がずいぶん増えてきておりますが、やはり平屋ならではの気を付けなくてはいけないポイントも多々ありますし、その辺りの難しさをクリアしていくことは大変骨の折れることも多いですが、難しいからこそ実現できた時の喜びもひとしおです。