こだわり(オタク気質と良品の関係)
最近、you tubeなどで町中華などの飲食店の一日を追った動画などを見ることが有るのですが、調理風景や実際に召し上がっているお客様の反応もさることながら、早朝の仕込みの際の店主へのインタビューを興味深く見入ってしまいます。開業したきっかけやご苦労されたこと、そして作っている料理に対するこだわりなどをお話され、特にこだわりをお話されている時の熱量を感じた時にものすごく「食べてみたい」と思います。
よくよく考えてみますと、私が見るあらゆるジャンルの動画で面白いなと思うものは、出演される方のこだわりを感じるものが多いことに気づきました。そしてその方が作られているもの、またはご指導されている指導方法(スポーツの動画など)がその方のご経験によって培われたもので、これこそ「本物」だと感じられる、だから好んで見ているようです。
1980年代からサブカルチャーに端を発した「オタク文化」というワードがメディアなどで騒がれることが多くなりました。そこから、サブカルチャー以外のジャンルでも愛好家やこだわり抜いている方々をオタクと呼ぶようになります。私自身も、幼いころから興味があることにどっぷりとつかってしまう性格で自分自身をオタク気質だと思っています。
オタク気質は何も日本人だけの特有の気質ではなく、イタリアでモノづくりをされている方々にもこだわりの強いオタク気質な方々は多く存在します。私が訪問したところでは、生地メーカーのゼーニャやPOGGIANTIというシャツメーカー、ミラノ郊外のベルト工場、数々のワイナリー、例えば、私たちの扱っているcasabathはミラーの素材をわざわざオランダから仕入れて製品にしているほどのこだわりようです。「ミラーなんてどこも変わんないよ」と大半の方々が思うでしょうが、彼にとってはどこも同じではなく、そしてそのこだわって作られたミラーを購入される方が世界にたくさんいるのです。私がオタク気質ですので、casabathのようなこだわりを持って作っている方々に興味をもち「沢山の方に知って欲しい」と思うのは必然なのでしょう。casabathに頼まれたわけではなく私から日本に紹介させてほしいと頼んだのです。ビジネスまで発展しなくてもこのように「勝手に紹介」(最近流行りの推し活に近い?)していることが皆さんもおありではないでしょうか。前述の飲食店you tube動画はまさにそれです。私はこだわりを持って作られたものは、本当に欲しいと思う「良品」と感じて頂けて、更に誰かに伝えてたいと思わせてくれる力を持っていると思っています。
30年前にパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの思いを知って大枚をはたいてスキーウェアを買ったのですが今でも現役です。買い換える時はまたパタゴニアを買うつもりでいます。