イタリア人の考える「和」と「ミニマリズム」
イタリア人の考える「和」と「ミニマリズム」
今回は、イタリア人の考える「和」と「ミニマリズム」を切り口に、弊社の取り扱っておりますイタリア製のアウトセット引き戸「EASY」をご紹介していきたいと思います。
イタリアの扉は基本的に開き戸、それも内開きになります。理由としましては不審者に備え、内側からつっかえ棒等をすることで扉を開かなくすることができること、また靴のまま室内に入る為、日本のように靴を脱ぐスペース(玄関)がいらない等が挙げられます。居室もその延長線上で、廊下から居室側に開けます。
何故「引き戸」に関心を持ったか
それではなぜイタリア人が引き戸に関心を寄せるようになったのかですが、理由として考えられますのが、近年ミニマルな空間が注目されデザインされてきたこと、そのことで日本の建築が注目され、パーティションとして機能するふすま、障子などの引き戸がリノベーション文化を持つイタリアにマッチしたことなどが挙げられます。
イタリア人建築家「アントニオチッテリオ」
弊社で取り扱う鏡面ドア「REVER(レーベル)」を生産するTRE-P社もその流れを察知し、ミニマリズムの流れをくむイタリアの建築家、アントニオチッテリオ氏にドアのデザインを依頼します。左にある写真は彼がデザインしたアルミフレームのドア、納得の社長室にも使用されています「PAVILLION(パビリオン)」。
発表された当時、イタリアにこのようなアルミフレームのスライディング室内ドアは存在しておらす、非常に注目されました。また日本のドアメーカーさんも似たようなものを後に商品化するなど日本にも影響を与えることになります。
直線的なラインを持つ日本の建築は外国のデザイナーに多大な影響を与えました。従来の日本建築と最近のイタリアンデザイン、二つの写真を見比べてますとそのあたりがご理解いただけるかと思います。
「EASY(イージー)」の誕生
その後、TRE-P&TRE-Piu社は更に施工性のよい引き戸を開発します。それがこの度弊社で取り扱うことになりました、「EASY (イージー)」です。日本建築からインスピレーションを得た、ミニマルなデザイン、そしてリノベーション文化の中で培われた施工性に対するイタリア人のセンスが融合した日伊合作の商品といっていいでしょう。