「美しい」洗面化粧台
さて今回は、私が日本にご紹介してきた数多くのメーカーの中で一番愛してやまないイタリアの洗面化粧台メーカー「casabath(カーザバス)」社との出会い、そしてオリジナル洗面化粧台「Ruscello(ルシェッロ)」についてお話したいと思います。
イタリアにいた当時、日本に紹介する商品やメーカーを探すため、建材・家具の展示会によく足を運んでおりました。展示会で見る商品は、日本ではなかなかお目にかかれないデザイン性の高いものばかりで、また自社商品を美しくかっこよく見せる為、展示にはかなりこだわっていました。
その中の1つ、年1回ボローニャで開催されている水回りの展示会「CERSAIE(チェルサイエ)」でふとこんなことを思いました。「日本はシャワー付きの洗面化粧台など機能が重視される傾向なのに、なぜイタリアはこんなにデザイン性を重視しているのだろう」と。
洗面化粧台が置かれるスペースは脱衣したり、洗濯機を置いたりとあまりおしゃれを意識しない場所になりがちですが、もしホテルのように素敵な空間に仕上げられたら、その場所にいる時間も楽しくなるはず、であればイタリアの格好良い洗面化粧台を設えた空間を提案しようと考え、とにかく沢山のメーカーを見て回りました。
そのような中、デザインもクオリティーとも非の打ち所がないメーカーをやっと見つけました。それがcasabath(カーザバス)社です。

展示会場にいたcasabath(カーザバス)社の社長とお話しすると、なんとも私好みの職人気質、そして日本が大好きで日本の住宅や建築のデザインを見に行ってみたいとまでおっしゃっていて「このメーカーは間違いない、日本の方々に自信をもってご紹介できる」と確信したのですが、もともと職人の私は「ただ、最終判断は工場を見てから」とすぐにアポイントを取り訪問することになります。
casabath(カーザバス)の本社では社長のアレッサンドロ氏が作業着の白衣姿でお出迎え。会場でDolce&Gabbanaのスーツでキメていた彼とは大違いでしたが、私はなぜかうれしくなりました。
工場内で働く職人さんからは、ものづくりに対する真剣さがひしひしと感じられます。工場視察が終わった後、社長に「なぜ作業着を着て工場内を歩き回っているのか」と尋ねましたところ、「私は製品のクオリティーをいつも気にしている、だから工場内を回って常に製品のチェックをしている。」とおっしゃっていました。


また、「オーダーもたくさん入っていて工場を拡張する予定だが、私がクオリティーチェックできない程、大きな工場(企業)にするつもりはない」ともおっしゃっていて、ものづくりに対する情熱、こだわりが更に感じられました。この時点で私はcasabath(カーザバス)社を日本に紹介をしよう(したい)という気持ちが固まり、この日から日本エリマネージャーとしての活動が始まったのです。
さて、そのcasabath(カーザバス)社で生産をお願いしているオリジナル洗面化粧台、Ruscello(ルシェーロ)の特徴は何といっても天板に使用されている、人工大理石の「クリスタルプラント」。こちらは高級な洗面化粧台を製造しているメーカーが挙って使う素材です。各社で原料の配合比率などが違いますが、Ruscello(ルシェッロ)の天板は天然石と樹脂のちょうど中間の風合いで、私は「中性的な」という表現をしますが、シャープでかつ穏やかさを兼ね備えています。

陶器のボウルに比べ衝撃に強く、また天板とボウルが一体成型ですので、お手入れもしやすくなっています。キャビネットはホワイトの鏡面塗装と木目が美しいダークブラウンとグレーの突板、更に最近では、大理石の面材のタイプも加わりました。
形は飽きの来ないスクエアタイプで設置する空間を選びません。細部の仕上がりがとてもきれいで一般的な洗面化粧台との違いがすぐにお分かりいただけると思います。
写真をご覧いただいてもその美しさがお分かりいただけるかと思いますが、住宅の洗面脱衣スペースとは思えないまるで高級ホテルのバスルームのような雰囲気に仕上がっています。イタリア職人の思いが詰まったRuscello(ルシェッロ)、私が最もお勧めしたいイタリア製品です。
