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今年の正月は実家のある長野県上田市で過ごし、一日だけ中学時代の友人と山に登りました。

冬の山に登るのは初めてでしたので、非常に楽しみにしておりましたが、その期待を裏切るどころか想像していた以上に楽しい山行となりました。登山の楽しみの一つに美しい自然を堪能できることがあげられます。標高によって育つ樹種が変わるために、景色が徐々に変化していき長時間歩いても飽きが来ません。低山ですと広葉樹や植林された杉が多いのですが、標高が高くなるにつれ低木が目立ち、2500メートルあたりを境に森林限界となり、高山植物や岩肌が露出してきます。育つべき環境に育つべき樹種が存在するからこそ美しい景色だと感じるのではと思います。

そしてもう一つ、標高によって変化するものがあります。それは空の青さです。

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如何でしょうか、かなり青いと思いませんか。

私が登った水ノ塔山は標高2202メートル、このくらいの高さになりますと写真のような深い青に出会うことが出来ます。絵画の世界では、金よりも高価と言われていたウルトラマリンという顔料がありますが、この空の青を体感すると、フェルメールなどの画家が青に対してこだわりを持っていた理由が分かる気がいたします。

年に数回だけですが、この青の聖域に近づく為に山登りを続けたいと思います。

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